まつじゅんブログ

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激走!日本アルプス大縦断

本を読みました。
 

 

 

2018年大会の模様の話。NHKスペシャルを撮影したスタッフが執筆した。「トランスジャパンアルプスレース(TJAR)」という山岳レースで「世界で最も過酷な山岳レース」と言われている。
カバーの内側に、以下のように書かれています。
 
・行程/富士湾→(北・中央・南)アルプス縦断→駿河湾
・距離/415キロ
・制限時間/8日間以内
・累積標高差/27,000メートル(富士山登山7回分)
・宿泊先/山小屋は不可。露営(テント、ツェルトなど)のみ
・幻覚・幻聴/殆どの選手が体験
・参加選手/30名(2018年大会)
・賞金、賞品/一切なし
 
普通に歩けば(コースタイムだと)、一ヶ月程度かかる。
睡眠時間も削って進まないと制限時間に間に合わないので、睡眠時間一日二時間とか。8月に行われるので、台風もくる。装備を軽くするために、テントではなくツェルトで露営するんだけど、水浸しになってしまう。水で濡れてしまう。防寒着、寝袋もけずっているので寒くて低体温症の手前になる。眠すぎて立って寝る。本書を読むと過酷な状況をなんとなく疑似体験できる。
 
GPSとか、安全のために持ち歩かないといけない装備がある。
それを、ザックから落としてしまって、後で気づいて探しに戻ることもある。撮影スタッフがその模様を撮影してるんだけど、実は撮影スタッフは気づいていて、「あそこで落としたよ」って言いたいんだけど、ルール違反なので、言えないってのが辛い。
最短記録は、5日弱。(2016年大会 望月選手)らしい。
 
2012年にNHKで初めて放送されて、それを見て参加を決意した人が多いらしい。参加するには、選考会があるし、そもそも完走するために、猛烈なトレーニングを積む必要がある。
出たい気持ちはあるけど、効率厨の私は、トレーニングが割に合わないと思っちゃう。
子供のときは、マラソン大会で本気で走ったりすると「辛いけどゴールまで頑張ろう」って経験はするけど、大人になるとそういう経験、自ら望まないとできないなって感じた。
暖かくなったら、とりあえずマイペースにアルプスでも登山しようと思います。